インビザラインの流れ – 初診から保定期間までの治療ステップ

矯正ブログ

神戸市の矯正歯科なら山之内矯正歯科クリニック|三宮駅近く

インビザラインの流れ – 初診から保定期間までの治療ステップ

インビザラインの流れ - 初診から保定期間までの治療ステップ

インビザライン治療は、初診から治療完了まで複数のステップを経て進みます。しかし、「どんな流れで治療が進むのか」「各ステップでどのくらいの期間がかかるのか」を事前に知らないまま始めると、不安を感じることがあります。

この記事では、インビザライン治療の初診から保定期間まで、8つのステップに分けて詳しく解説します。

各ステップの所要期間や通院頻度、治療をスムーズに進めるためのポイントもご紹介しますので、これからインビザライン治療を検討される方の参考になれば幸いです。

インビザライン治療の8つのステップ

インビザライン治療の8つのステップ

インビザライン治療は、初診カウンセリングから保定期間まで、大きく8つのステップに沿って進みます。ここでは、各ステップで何が行われるのか、所要時間はどのくらいかを解説します。

ステップ1:初診・無料カウンセリング

初診では、患者様の歯並びに関するお悩みや治療へのご希望を詳しくお伺いします。口腔内を拝見し、インビザライン治療が適応可能かどうかの簡易診断を行います。同時に、予測される治療期間や費用の概算についてもご説明いたします。

この段階では治療を開始する必要はなく、まずは情報収集として気軽にご相談いただけます。インビザライン治療のメリットだけでなく、装着時間の管理が必要なことなど、デメリットについても正直にお伝えします。

所要時間は30分〜1時間程度です。

ステップ2:精密検査

インビザライン治療を希望される場合、次に精密検査を行います。虫歯や歯周病の有無を確認する口腔内検査、セファロレントゲン撮影、口腔内や顔貌の写真撮影などを行います。

口腔内3Dスキャナーを使用して、歯型のデジタルデータを採取します。従来のシリコン印象材を使った型取りと異なり、嘔吐反射が起きにくく、数分で完了します。精密検査には1時間程度のお時間をいただきます。

なお、検査の結果、虫歯や歯周病が見つかった場合は、矯正治療を開始する前にこれらの治療を優先して行います。

ステップ3:治療計画の立案とシミュレーション

精密検査の結果をもとに、担当医が治療計画を立案します。インビザライン専用の3Dシミュレーションソフトウェア「クリンチェック」を使用し、現在の歯並びから治療後の理想的な歯並びまで、歯がどのように移動していくのかを3D画像で確認できます。

シミュレーションの内容については、患者様と一緒に画面を見ながら詳しくご説明いたします。ご希望があれば、治療計画を修正することも可能です。この段階で、正確な治療期間や費用についてもお伝えいたします。

ステップ4:マウスピース(アライナー)の発注・製作

治療計画にご同意いただけましたら、アメリカのアライン・テクノロジー社にマウスピース(アライナー)の製作を発注します。発注から到着までは通常1ヶ月〜1ヶ月半程度のお時間をいただきます。

インビザラインのアライナーは、治療終了までに必要な全ての枚数が一度に製作されます。症例によって10〜60枚以上のアライナーを使用します。

ステップ5:治療開始・アタッチメントの装着

アライナーが到着しましたら、いよいよ治療開始です。初回の来院では、アライナーの正しい装着方法と取り外し方を丁寧にご説明し、実際に練習していただきます。

多くの症例では、アタッチメントと呼ばれる小さな突起を歯の表面に装着します。アタッチメントは歯と同じ色の樹脂製で、アライナーとアタッチメントがしっかりと噛み合うことで、歯を効果的に移動させることができます。

初回来院時には、次回来院までに使用するアライナーを数枚お渡しします。アライナーは1日20時間以上装着し、2週間ごとに新しいものに交換していただきます。所要時間は1時間程度です。

ステップ6:定期的な経過観察

治療開始後は、1〜3ヶ月に1回のペースで定期的にご来院いただき、治療の進捗状況を確認します。アライナーと歯の適合状態、アタッチメントの状態、装着時間や交換頻度が守られているか、口腔内の衛生状態などをチェックいたします。

ワイヤー矯正と比較すると、通院頻度が少なく、1回あたりの診療時間も10〜20分程度と短いことが特徴です。

ステップ7:追加矯正(リファインメント)の判断

計画していた全てのアライナーを使い終えた段階で、治療結果を評価します。多くの場合、シミュレーション通りに歯が移動していますが、実際の歯の動きには個人差があり、わずかなズレが生じることもあります

このズレの程度によっては、追加矯正(リファインメント)が必要になる場合があります。リファインメントでは、もう一度口腔内をスキャンし、微調整用の追加アライナーを製作します。

ステップ8:保定期間への移行

歯が計画通りに並びましたら、歯を動かす治療は終了です。しかし、矯正治療で動かした歯は、元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こります。これを防ぐため、リテーナー(保定装置)を装着していただきます。

保定期間の初期は、1日のほとんどの時間リテーナーを装着していただきます。徐々に装着時間を減らしていき、最終的には就寝時のみの装着となります。

各ステップの所要期間と通院頻度

各ステップの所要期間と通院頻度

治療開始までにかかる期間

初診から治療開始までは、順調に進んだ場合で最短1ヶ月半〜2ヶ月程度かかります。内訳は、精密検査と治療計画立案に1〜2週間、アライナーの製作・輸送に1ヶ月〜1ヶ月半です。

虫歯や歯周病の治療、親知らずの抜歯が必要な場合は、さらに期間が延びることがあります。治療開始を希望される時期が決まっている方は、余裕を持って早めにご相談されることをおすすめします。

治療期間中の通院ペース

インビザライン治療の大きな特徴が、通院頻度の少なさです。一般的な通院ペースは1〜3ヶ月に1回程度で、1回の診療時間は10〜20分程度と短いため、お仕事の合間に通院される方も多くいらっしゃいます。

ただし、通院頻度は症例の複雑さや治療の進行状況によって調整することがあります。

保定期間の目安

保定期間は矯正治療にかかった期間と同程度、一般的に2年程度が目安となります。保定期間中は3〜6ヶ月に1回程度の頻度でご来院いただき、歯並びの安定状態を確認します。

より確実に歯並びを維持するため、保定期間が終了した後も就寝時にリテーナーを装着し続けることを推奨しています。終了期間は自己判断せず、医師と相談しながら決定しましょう。

内部リンク:インビザライン 保定期間

インビザライン治療前に必要な準備

インビザライン治療前に必要な準備

虫歯・歯周病の治療

インビザライン治療を開始する前に、虫歯や歯周病がある場合は必ず治療を完了させる必要があります。なぜなら、矯正治療中は歯が動くため、虫歯や歯周病があるとさらに悪化するリスクが高まるからです。

精密検査の段階でこれらの問題が見つかった場合は、矯正治療の開始前に治療を行います。軽度の虫歯であれば数回の通院で治療が完了しますが、歯周病が進行している場合は、数ヶ月かかることもあります。

口腔内を健康な状態に整えてから矯正治療を行うことで、治療をスムーズに進めることができます。

親知らずの抜歯が必要なケース

親知らずが生えている、または斜めに埋まっている場合、歯を動かすスペースを確保するために抜歯が必要になることがあります。特に、親知らずが他の歯を押して歯並びを悪化させている場合や、治療後の後戻りの原因になる可能性がある場合は、抜歯を推奨します。

親知らずの抜歯は、症例によっては口腔外科での処置が必要になることもあります。抜歯後は1〜2週間程度の回復期間を経て、インビザライン治療を開始します。

治療をスムーズに進めるための4つのポイント

治療をスムーズに進めるための4つのポイント

インビザライン治療を計画通りに進め、理想的な歯並びを手に入れるためには、患者様ご自身の協力が不可欠です。以下の4つのポイントを守ることで、治療期間の延長を防ぎ、良好な結果を得ることができます。

1.1日20時間以上の装着時間を守る

インビザライン治療で最も重要なのが、1日20時間以上の装着時間を守ることです。食事と歯磨きの時以外は常に装着するとお考えください。

装着時間が不足すると、歯が計画通りに動かず、次のアライナーがフィットしなくなります。その結果、治療期間が延びたり、追加のアライナーが必要になったりする可能性があります。

スマートフォンのアラーム機能などを活用し、食後に装着し忘れないよう工夫することをおすすめします。

2.マウスピース交換を確実に行う

アライナーは、担当医の指示通りのタイミングで交換することが重要です。一般的には1〜2週間ごとの交換となります。

早すぎる交換も遅すぎる交換も、どちらも治療計画に悪影響を及ぼします。交換日をカレンダーやスマートフォンに記録し、確実に守るようにしてください。

3.定期通院を欠かさない

インビザラインは通院頻度が少ない治療法ですが、定期的な通院は治療成功の鍵となります。1〜3ヶ月に1回の通院時には、治療の進捗状況を確認し、計画通りに歯が動いているかをチェックします。

通院を怠ると、問題が生じていても早期に発見できず、大きなトラブルにつながる可能性があります。お仕事やご家庭の都合で通院が難しい場合は、事前にご相談いただければ、スケジュールを調整いたします。

4.口腔内を清潔に保つ

インビザライン治療中は、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧な口腔ケアが必要です。アライナーを装着している時間が長いため、食後の歯磨きを怠ると、歯とアライナーの間に細菌が繁殖しやすくなります。

食事の後は必ず歯磨きをしてからアライナーを装着してください。また、アライナー自体も毎日洗浄し、清潔に保つことが大切です。歯ブラシと水、または専用の洗浄剤を使用して、優しく洗ってください。

虫歯や歯周病が悪化すると、治療を中断せざるを得なくなることもあります。

治療期間中によくある疑問と対処法

治療期間中によくある疑問と対処法

マウスピースが合わなくなった場合

アライナーが歯にフィットしなくなった場合は、装着時間不足や交換タイミングが早すぎることが原因です。現在のアライナーをもう数日間使用し、改善しない場合はすぐにクリニックにご連絡ください。

装着時間が守れなかった場合

1日20時間以上の装着時間を守ることが治療成功の鍵です。装着時間が不足した場合は、次のアライナーへの交換を数日遅らせて調整します。

定期検診時に装着状況を正直にお伝えください。

痛みや違和感がある場合

新しいアライナー交換直後の軽い痛みや違和感は正常な反応で、通常2〜3日で落ち着きます。1週間以上痛みが続く場合は、すぐにクリニックにご連絡ください。

まとめ

まとめ

インビザライン治療は、初診から保定期間まで8つのステップを経て進みます。治療期間は一般的に1年半〜2年半程度、通院頻度は1〜3ヶ月に1回程度です。

治療を成功させるために最も重要なことは、1日20時間以上の装着時間を守ること定期的な通院を欠かさないことです。インビザラインは患者様ご自身による装置の管理が必要な治療法のため、主体的に取り組んでいただくことが大切です。

また、治療開始前の虫歯や歯周病の治療、治療中の口腔内の清潔維持も、スムーズな治療進行には欠かせません。何か疑問や不安がある場合は、遠慮なく当院にご相談ください。

当院では、初診カウンセリングから治療完了まで、患者様一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。インビザライン治療にご興味をお持ちの方は、まずはお気軽に無料カウンセリングにお越しください。

この記事の監修者

山之内矯正歯科クリニック 院長山之内 哲治
山之内 哲治

矯正歯科臨床38年以上の経験を持ち、外科矯正と呼吸機能改善を専門としています。口腔外科・形成外科・呼吸器内科など多領域の先生方と連携し、咬み合わせの問題を骨格から見直す必要があるのか、歯列矯正で対応できるのかを慎重に見極めた治療を行っています。

経歴

  • 1984年:岡山大学歯学部附属病院 研究生・医員
  • 1986年:光輝病院勤務、岡山大学歯学部附属病院 助手
  • 1987年:米国ロヨラ大学 Dr.Aobaのもとへ留学
  • 1998年:岡山大学歯学部 退職
  • 2000年:山之内矯正歯科クリニック 開院
  • 2004年:日本矯正歯科学会 優秀発表賞受賞
  • 2011年:日本臨床矯正歯科医会 アンコール賞受賞